Part.2 Matterport3Dアドオン E57形式点群出力
以前からMatterportの3DデータをXYZ形式の点群に書き出すことは可能でしたが、E57形式の点群書き出しに対応することで、XYZ形式より高密度な点群を、多くの3D点群アプリケーションにMatterportの撮影データを高精細な点群として取り込むことが可能になります。
さっそく実践!
まずはMatterport3Dに「6.9畳の小部屋」をアップロード。
続いて、実際にMatterportのE57ファイルのアドオンを購入、
Matterportの3DデータをWingEarth(Aisan)で取り込んでみました。
XYZ形式とE57形式の見た目から点群濃度の違いがわかりますね。
点群データの内訳を細かく観察
まず、点群の総点数で比較すると室内約6.9平米の畳間一室で
・XYZ形式が約13.7万点、
・E57形式が約753万点
となっています。
1点間の距離を比較すると、
・XYZ形式が1cm、
・E57形式が0.1cm(1mm)
と、E57形式の点群はかなりの高密度な内容でした。
単純計算で10cm四方あたりの点群数に換算すると、
・XYZ形式が10×10= 100点、
・E57形式が100×100= 10000点(100倍)
ということになります。
※ 器械の位置から遠いほど点群同士の間隔が広がるという特性を無視
続いて、データ容量を見てみます。
ダウンロード提供を考え、上記の部屋を平面投影から4分割したデータでの比較となります。
・XYZ形式ファイルが 2,136KB、
・E57形式ファイルが 47,133KB(22倍)
ファイルのデータ容量も大きく・・とはいえ、100倍の点数を持つ内容が22倍におさまっています。
点群に近づいてよく見てみると、XYZ形式の点群には規則性があり、一定の間隔で点が並んでいます。一方のE57形式では、点群がまばら(不規則)で立体物の輪郭に多少ぼやがあることが分かりました。おそらく、このぼやを見る限り、ドローンによる写真測量のような 写真解析からの3D点群化のように、撮影カメラ(Matterport Pro2)に搭載されている4K写真カメラを利用し、E57形式の点群を生成しているのに近いのかな、という印象です。
普段撮影で使用しているMatterport Pro2カメラが、これほど点群が取得できるのかと驚きましたが、ここまで高密度な点群が取得できるとなると様々な活用方法へと広がると考えます。
Matterport公式から配布されたサンプルデータを再配布する訳にはいかないので、弊社が撮影したMatterportの3Dデータを一部カットし、E57形式とXYZ形式の点群データを公開します。
気になる方は是非ダウンロードして2つの点群形式と活用先を比較検討してみてください!
6.9畳 床・壁・天井面のある4分の1カット XYZ形式:2,136KB ≫ZIP圧縮:353KB
6.9畳 床・壁・天井面のある4分の1カット E57形式:47,133KB ≫ZIP圧縮:10,623KB
※ 特にE57形式は大きなデータとなりますので、ダウンロードにはご注意ください。
撮影から運用を丁寧にお支えします。
コロナ禍の営業は人同士が直接対峙する機会をいかに減らせるか?がとても重要です。
フナテックは3Dカメラによる現地撮影(沖縄県内)・Matterport 3D向けの編集を直接サポートし、建築物、不動産売買物件や賃貸物件内を自由に歩くプレゼンテーションをお客様に提供します。沖縄県内のMatterport 3D撮影は確かな撮影技術を持つ弊社にお任せください。
フナテックは2018年よりMatterport Service Partner(正規Matterport撮影パートナー)として、特殊なトレーニングを受けた弊社スタッフが撮影、編集、データの納品から納品後のサポートまで、責任を持って対応いたします。